▲シアポーのポーチ
 ウアの木から作る味わい豊かな布。「シアポー」という。シアポーの作り方を学ぶのはナツの目的のひとつでした。(※同じ素材がハワイでは「タパ」、フィジーでは「マシ」です。)
 ひと昔前には腰巻(=「ラバラバ」)として、また服として大活躍してたシアポー。
 今では外国人向けのタペストリーなどに「伝統工芸品」として息づくのみ。…それも実際作ってみて納得。もんのすごい労力と筋力でつくるものだった。とてもこの現代に次々と生産できるシロモノではない。

 でも、先生のシアポー職人イマクラタさんは、一度ニュージーランドの都会に出稼ぎにでたけど、戻ってきたリターン組のひとり。「やっぱり村でシアポーを作る暮らしがいい。海と森の中で暮らすのがグッドライフ」と言ってた。

注)今こんな風にシアポーをまとって暮らしてる人はいません。
 ▼その他シアポーおみやげ品  


▼シアポータペストリー



ーさて以下、作り方をご説明いたします
(バックはシアポー生地。)

イマクラタ宅に数日泊り込む。 シアポー職人
イマクラタおばさん宅。
この小さなファレサモア
(サモア伝統家屋)
に、一週間泊まりこんで
シアポー作り。
家の周りはシアポー用の木「ウア」の森。
(「ウア」=クワ科カジノキ・mulberry)
家の周りはシアポーの木、ウアの森。
ウアの木は枝を間引いて手入れ。
ウアの木は枝を折って手入れ。(これイマクラタさん)
これくらいになった木を切ります。
さぁ、木を切る!
これが幅1M以上のシアポー布に。
まず皮をナイフで剥ぐ。
この一本の皮がシアポー布に…。
さらに内皮と外皮を裂いて分けます。
これが硬くて大変!
皮をナイフで剥ぐ。
さらに内皮と外皮をむく。大変!(これはナツ)
シアポー布になるのは内皮です。
水に浸けること二時間。
これを貝でしごいて柔らかくしていきます。すごい力がいります。(数時間)
内皮が布に。水に2時間。
これを貝でしごいて柔らかくする。。すごい力要る。
貝は、ギザギザの荒さによって、
「荒削り用」「中間用」「仕上げ用」に分けています。
貝はギザギザ度によって荒削り用、仕上げ用etc.…
薄くなった内皮をひと晩水につけ、
翌日。
薄くなった皮を一晩水につけ…
さらに力をこめて貝でなめしていきます。(数時間)
さらに力をこめて貝でなめす…
次に、重い木ベラで、やはり力をこめて叩いてなめす。叩き続ける。
次に、重〜い木ベラ叩く。叩き続ける。
布が平たく大きくなってきたら、
たたんで…
布が平たく大きくなってきたら、たたんで…
さらに、叩く。叩き続ける。
さらに叩く。叩く。叩く。
はぁ。はぁ。はぁ。
はぁ。はぁ。こんなに、大きな布に、なりました…!

はぁ、はぁ。
すると、こぉんな大きな布になりました!
ピーンと力いっぱい張って乾かす。(重いんだこの石が。)
ピーンと、力いっぱい引っ張って、
重い石で端を押さえて、乾かします。
布作成終了と同時に、筆者ナツは
熱帯の重病、デング熱にかかり、入院。
ってとこで、ナツは熱帯病、デング熱になる。
この後、シアポー布は絵付け。
この後、シアポーは絵付け。
この赤い色は「ロア」の実から。
きれいな赤い絵の具はロアの実から。
実のなかの種を使う。
実の中の種で色を手作り。
シアポーが彩られていく。  イマクラタさん、ファ―フェタイ(ありがとう!)
シアポーが彩られていく。(イマクラタさん、ありがとう。)



         
 

         ★=現在地

             1歳の赤ん坊と日本を脱出するまで



 
1 初めての人の輪も濃い!

 フェアばあちゃんの「超簡単子育て」

3 海辺で(餅つきでなく)
  サモアン・ココアつき

4 「友情とお金は切り離せない」?!

5 知らない人の膝に乗るのが
  サモアのバス

6 同じ空間、
  子供の世界と大人の世界
1 村みんなが「家族」ってこういうこと

2 鶏は家の中、子供は扇風機役

3 川での行水にはコツがある

4 ー海ー 魂の源

5 夢さんは村の子になっちゃった…

6 働き者は損をする…?

7 交通事故のブタは石焼に!

8 200人を家で接待、これ普通。

9 母親である前に人間だから

10 ヒョイ!の眉あげあいさつ

                 大切なあとがき

体験 体験 体験
うっま〜い石焼、
「ウム」料理
チャチャっと編む
ヤシの葉のかご
木の皮の布、
「シアポー」づくり

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