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フェアばあちゃんの
「超簡単・子育て」 |
●初めて世話になるサモア人の家●
フェアばあちゃんの家で知った、一番シンプルなサモアの夕食は、たろいものココナツミルク煮。サモア語で「ファアリフ・タロ」という。日本での缶詰のココナツミルクを想像するなかれ。がぁこがぁことココナツをすって絞る生きたココナツミルクは、もぉ感動の味!私も毎日がぁこがぁことトライしたが、ものすごう力がいる。あぁ、しんどかった…。 ●夢さん、退場させられる!● 夢さんは、サモアでは「ミティ」と呼ばれた。「夢」のサモア語が「ミティ」なのだ。そのミティ、ある夕食時、機嫌が悪くて癇癪を起こしてギャーギャー泣き出した。この人、泣き出したら止まらない。日本では私も手を焼いていた。すると突然フェアばあちゃん、ミティに一喝。「ミティ!アルエファフォ!(サモア語で「外に出なさい!」)」ミティは力づくで退場させられる。あっけにとられるのは母親の私。 |
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ココナツの葉でほうきを作るフェアばあちゃん。夢さんはいつもその周りで遊ぶ。 |
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ココサモア(ココア)をつくフェアばあちゃん |
日本の育児界では「子供の声を聞こう」という子供の人権尊重の見直しが始まった昨今。でもその人権とは何かの理解の混乱の中で、とりあえず単なる我がままに優しくして、かえって親が小さなことで振り回されるケースが実は多い(と思う)。私もその例外じゃなかった。 ミティは、気の済むまで外で泣き叫んだ後、泣き止んだら家の中に入ってごはんを食べた。ところがこの「退場」処置をつらぬくうちに、ミティ…夢さんは些細なことでは駄々っ子泣きをしなくなった。 ●「子育てはファイゴフィエ(簡単)!」● このフェアばあちゃん、実はこの「ピシッっと子育て」でなんと10人の子供を育ててる。みんなアメリカ本土やハワイで会社を経営したりして、けっこうな仕送りをばあちゃんにかかさない。里帰りしてたその何人かと友達になったが、びっくりするくらいオープンでいい人達だった。これは説得力があった! |
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サルワファタ村3 海辺で(餅つきでなく)サモアン・ココアつき |
● ⇒サモアってどこ? |
大切なあとがき |
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体験1 | 体験2 | 体験3 | |
うっま〜い石焼、 「ウム」料理 |
チャチャっと編む ヤシの葉のかご |
木の皮の布、 「シアポー」づくり |
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● サモアってどこ? ● |
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