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働き者は損をする…? |
マセリナ(と夢さん)
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マセリナの弟、アトニウ
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アトニウの妻、ティネイ
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↑ヨアネ ↑ルアリマ ↑ファイトトア
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ファアフェタイ(カカオ干してる)
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カラマ(ココナツをむいてる)
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イボガ(夢さんの鼻を拭く)
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サネレ
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↑これみぃ〜んなを、マセリナのだんなが 出稼ぎで養っている。 |
私と夢さんが世話になったマセリナの家の家族構成は左図をごらんあれ。マセリナ夫婦には子供が二人。マセリナの弟アトニウ夫婦に子供が5人。計ざっと11人。さて、その11人を、出稼ぎしてるマセリナのダンナが、たった一人で養ってる。
マセリナの弟アトニウは、畑仕事はするが町で現金を稼げる程の知識がないという。畑でも、熱心に作物をつくって市場で売るという程の「頭がない」と周りの人々は言う。(でも夢さんの一番の世話役。隠れた保育のセンスはあるぞ!)で、アトニウの妻と子も、マセリナのダンナがいっぺんに面倒を見てるというわけ。 サモアでは「そこに居る以上、みんな助け合って生きるのがあたりまえ」。その安心感と心地よさは、常に自立と孤独に迫られる先進国の個人主義の日常からは想像できない。でも実は内心その習慣が痛い立場の人もでてくるもんだ。 私がいる間くらいは、この家の食費くらいは恩返しできるように、と、せっせとバスで港のマーケットに出かけては買い物を続けた。しかし育ち盛りの子供が7人もいるのだ。買いだめしたつもりでも、買っただけ1日でパクパクパクパクッ!と食べつくしてしまう。(そしてもちろん、他のいろんな村人や村の子供も毎日食事にまじる。) |
私がこの村を去る最後の日、マセリナは隣国で村の歌を歌うためにいなかった。港までバスで一緒に出て見送ってくれたのはアトニウの妻ティネイだった。その日の朝、嬉しそうな顔でティネイが言ったことは…。「あのねナツ、祝っておくれ。私、またお腹に赤ちゃんできたの。」 …えっ…。
「…わあ、おめでとう」といいながら、私はマセリナの思いを想像せずにはおれなかった。 買っても買っても見る間に底をついた食料置き場。そこを横目で見ながら私は旅立った。「この家、またこれから大変だろなぁ…」と、なんともいえず後ろ髪を引かれる思いで…。 (注:サモアでの一般的な避妊方法は3ヶ月に1度巡回してくるホルモン注射。でもティネイはサモアの伝統に従ってたくさん子供が欲しいようで、避妊しない。) |
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ガウターバイ村での朝焼け。雲がこの世のものとは思えない不思議なオレンジ色だった。 |
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サバイイ島7 交通事故のブタは石焼に! |
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大切なあとがき |
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うっま〜い石焼、 「ウム」料理 |
チャチャっと編む ヤシの葉のかご |
木の皮の布、 「シアポー」づくり |
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