● ナヌマンガ島2008年の日記 6月23日 |
ー 子豚の運命 ー
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豚の世話をしに行った。 |
1ヶ月前、生まれたては |
黒豚を「自分の豚」と決めて、よく抱く夢さんだったがー。 |
南の島の豚は |
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祭に出される豚 | ||
★ サモアの豚も同じです。 サモア「南の島子連れ滞在記」 交通事故の豚は石焼に!をご覧ください。
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ところが。 こののち、8月に。 育ってきたこの子豚たちを 犬が襲って食べた。 しつけの悪い飼い犬が 豚を襲うことは時々ある。 そういう時は、その犬を殺す。 生かしておくと ほかの豚も襲うからだ。 犯人である 隣家のポピーと このマロソーばあちゃん家のミミは 棍棒で殴られて死んだ。 そしてこの2匹の犬を、 人間は食べたのだ。 あわれ黒い子豚は 夢さんに食べられることなく 犬に食べらた。 そしてその犬を 人間が食べたのだった。 |
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ここではこんな |
日本から来た知人は ひとり残らずびっくりする。 この南の島の人たちの エネルギーの濃さに。 「どうしてみんな こんなに声がデカいの。」 「どうしてみんな こんなに毎日 腹の底から ゲラゲラと笑うの。」 「どうしてどの人の瞳も キラキラと大きく 見開いているの。」 どうしてか分からないまま わたしはずっと この南の島の ほとばしるエネルギーが 恋しくて 通い続ける。 チヒリといっしょに 豚の糞をジャッジャッと 掃いて 泥を全身に浴びながら わたしはそのことを また、思い出していた。 |
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