● ナヌマンガ島2008年の日記 6月14日

  ー ござ完成! おひろめ会 ー  


マロソーばあちゃんとふたりで編んだござ(★1)が完成した。
この日、ポイテロト族
(★2)のおんなたちは、それぞれに工夫を凝らしたござを抱えて集会所に集まる。

お披露目(ひろめ)会だ。

ーこのござ。わたしが編んだ部分がぐにゃぐにゃ曲がっている。
あぁ、島のおんなへの道は、まだ先が長い。


★1 = 「5月26日ござ編み」 「5月28日模様編み」

★2 ポイテロト族 = ナヌマンガ島民は5つの部族に分かれている。
              モハラ族・マガータイ族・マゴマヒ族・カラヴァ族・ポイテロト族。
              ホームステイ家族マロソーばあちゃん家は、ポイテロト族に属する。


普段用ござ(「パパ」)1枚、
装飾用ござ(「メアモエ」)1枚。 ―計2枚。
(★3)

それがこの日までの、
おんな各一人の宿題だ。

名前を呼ばれたら、
自分のパパとメアモエをさしだす。

係の女たちが、
ござが規定の大きさに達しているか
メジャーで計る。

その後、装飾ござを かかげて見せる。

複雑な美しさに歓声があがったり、
新しい模様にどよめきが起こったり。

冗談でけなしあっては
ゲラゲラ大笑いしたり。

おんな達の目が、きらきらと輝く瞬間だ。





  タイエルアばあちゃん → ツバル特選写真集4「ナヌマンガ島のござ」

そして1枚のおひろめが終わるたび、手拍子とかけ声。
それぞれのござ編みの労を、「よくやった!」「ごくろうさん!」と讃えあうのだ。

日本で「三三七拍子」とあるように、ツバルでも独特のリズムがいくつかある。

「ルアパティ、ルアポウ!」なら、手拍子2回、袋手拍子2回。
「ルアパティ、マレオー!」なら、手拍子2回のあと、拳(こぶし)をあげて「オー」と叫ぶ。
「タトルマイ!」なら、「キュー、キュー、キュー!」と奇声をあげる。

「なんだなんだ?」と聞いていると、やたらとたくさん種類がある。
この拍子の音頭(おんど)の意味がイマイチつかめないわたしは、ひとりで間違えた拍子を打っていた。





● ござのおひろめ会にご案内〜♪ ●

ではみなさんを、
ポイテロト族の
ござのお披露目会に
ご招待。

それぞれのおんな達が
「わたしのござこそは!」と
工夫を凝らした模様を
とくと、ごらんあれ。

あなたは、どのござが
欲しいですか?


(これも
マロソー
ばあちゃん。
炊事で多忙な
嫁のルタのぶんも
編んだのだ。)

















これらのござは、7月に「おんなの祭」でもう一度、島全体でのお披露目会をしたあと、
それぞれ家に持ち帰る。
用途はその都度いろいろだが、今回の装飾ござたちは、2010年に開催されるナヌマンガ島での
ツバルキリスト国教会大会で使われる。




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