テオカはもくもくと ゴザを編む。 46歳。 毎日、テオカのゴザ編みを 眺めていた。 聞く私に、ゆっくりと答える。 「子ども? −6人だよ。 そのうちふたりは、赤ん坊のときに 死んだけどね。」 ツバルのおんなたちは、 いつもそんな答え方をする。 死んだ子どもも頭数にいれて 答えるのだ。 そして赤ん坊や幼少のときに 死んだ子どもが、ひとりやふたり、 時には3人…といる。
(ナヌマンガ島)