● 2013年の暮らしから 写真集 5 |
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ー 森のチアチアばあ ー
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雨があがった日。 チアチアばあちゃんは、まだ落ちたばかりの、葉が丈夫な茶色い椰子の葉を探して海沿いの森をゆく。 よいのを見つけては、手ごろな長さにバッキリと切る。 |
椰子の葉を抱えて、 |
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バッサリとやっては、 |
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島では毎晩夜9時になると、当番が鐘(かね)を鳴らして村を回る。 子どもたちに「もう寝る時間だよ」と知らせるためだ。 いまはみんなバイクで回る。 けれども、チアチアばあちゃんだけは、歩きながらチリンチリンと鐘を鳴らして村じゅうをゆく。 ティーポラ編みを練習するため、チアチアばあちゃんの家に通っていたとき、いつもばあちゃんは言っていた。 「人間、動かなくなったらおしまいだよ。たくさん動くから、生きていれるんだよ。」 |
編集 2015年12月3日
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